「セコク」はありません、「イジキタナイ」だけです。
「・・・あのすいません、一本、もらえますか」
「あぁいいですよ」
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火もつけてあげて、ふたりで一服・・・喫煙スペースで、よく見かける「あたりまえの光景」。
ここに会話が存在していなくとも、スモーカーというだけでふたりは仲間意識を持っている。たとえ初対面だとしても「煙草もらえますか」というヒトコトを発せられる勇気さえあれば、それだけで仲良く出来るもの。
そういうひとが居ても不思議とは思わないけれど・・・
煙草一本なんて、10円とちょっと。そのほとんどが税金であることは分かっていても、その一本を譲らないというスモーカーは、ほとんど居ない。ケースのなかの「最後の一本」であれば、話は別だけれど。
さて。
煙草が一箱1000円になったとしても、スモーカー同士で(これまでのような)会話が成り立ち、豊かな関係性を築いていけるだろうか。
そう遠い未来の話とは思えない、意外とリアリティのある過程話である―というのは、すべてのスモーカーの認識であろう。(ちなみに自分は、いくらになっても吸い続けます。わはは)
一箱1000円ということは、一本50円。
一本10円では「ください」といえても、50円となると「それは、ちょっと・・・」と考えるひとは居るだろう。いうほうもそうだが、あげるほうもそう。折角あげたのに半分くらいしか吸わないのを見ると―実際に、最初の数センチが美味いといって、半分以上は吸わないひとが居る―コノヤローと思うことだろうし。
別に格好つけるわけでもないが。
自分、持っている煙草が最後の一本だとしても、ひとにあげてしまうタイプ。
割り勘だとかいって細かく計算している場も嫌いで、だったら自分が端数を全部出しますよと。
先日もピザ代のお釣りを、先月は新聞代のお釣りを「いいですよ」といって受け取らず、自己満足で気持ちよくなっていた。
かと思えば、コンビニでの釣り銭間違いは、気づかれぬ前に去ってやれと万引き犯のような動きを見せたり。
見栄っ張りでありつつ・・・
せこいわけではないが、意地汚いところがあるのかもしれない。
まぁ食い意地も張ってるし、顔も汚いし風呂入ったばかりでも身体は汚いし、その程度の男である。
その程度の男が、前の前の前あたりのバイト先で、驚いたこと。
夏や正月の帰省では、大抵のひとがお土産を買ってくるもので。
この「お土産の常識」は日本特有のものらしいが、関西出身のAさんはそのお土産を買い忘れてしまって。
まぁそういうこともあるだろう、けれどもバイトのリーダーであるBさんは、それが許せなかったらしくて。自分が買ってきたお土産をAさんにだけは渡さなかったし、買ってこなかったことをいつまでもグチグチいっていたのであった。
仕事の指示も、少しキツクなったような気がする。
ちいせぇ男だなぁ。
でも。コンビニの釣り銭間違いは、素直に店員さんに告白する男なんだな。
Bと自分―つまり、どっちもどっちということか。