最新の日記
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- ▼追撃コラム No.480 10月21日配信号
- (2009 11/05 14:03)
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● 長野市長選・期日前投票数前回の2倍
見えない浮動票が決めてだが
見える組織票に頼りがち
▼選挙事務所というところ
私はざっと、30年以上選挙にいろんな角度からかかわってきた。取材するだ
けでなく、仕切る立場になったこともある。
近年の選挙は浮動票がキャスチングボードを握っている。家族や組織のしがら
みは年々うすくなり、もはや組織票などというのはほとんど存在しない。
だが、選挙事務所に行くといまだに選挙好きなおじさんたちが幅を利かしてい
て、オレが言えばあそこの何票はこっちのものだ、などということを自慢し合
っている。そんなことは実際ありえないのだが、目の前でそういっている人を
無碍にもできない。たいていは現役リタイア組だ。昔取った杵柄を久しぶりに
発揮しようと、うずうずしている。
ほほー、そうですか、などと相槌を打つのも選挙参謀の役目だ。こういうのを
選挙用語でお子守をするという。機嫌を取るということだ。へそを曲げられて、
悪口を言いふらされされたり、相手陣営に行かれては元も子もない。気に入ら
ない相手でも引き止めておく。どうせ選挙が終われば会うこともない─という
思いは胸に秘めながら─。
選挙事務所というのはいろんな人が集まるが、人間関係は希薄だ。ほとんど知
らない同士が、ひとりの候補のために短期間集まるだけ。知らない同士でも選
挙の話しさえしていれば会話は成立する。目的はとりあえず同じなので、かり
そめだが連帯感もある。
人は以前やった慣れた方法から離れにくい。その方法に頼っていると前回以上
の票を集めるのは難しい。
▼見えない浮動票が決めてだが
先の総選挙で勝負を決めたのは無党派浮動票だ。今度の長野市長選でもそうだ
ろう。無党派浮動票は選挙事務所になど縁がない。選挙事務所が把握できる票
などというものは全体からすればごくわずかだし、そもそも不確かだ。
集票の最強の武器は後援会入会申し込み用紙だ。個票と呼ばれている。これに
名前が書いてあれば一票とみなす。しかし、そんなものはあてにならない。義
理で書かれたものもある。だが、見えない浮動票より確かなのでついつい過大
評価しがちだ。これに何倍かを掛けたりして胸算用をする。選挙通たちはそれ
なりの理屈をひねり出すが、しょせん根拠などないただの当てずっぽうといっ
ていい。あたれば票読みの名人となるが、外れればそれまでだ。
前回の投票率は約37%だ。有権者は先の総選挙で一票に意外な力があること
を確認したことだろう。変わらないと思えば人は投票に行かないが、変わると
思えば行く。
きょうは日本郵政の社長が、西川善文氏から斎藤次郎元大蔵事務次官に変わる
というニュースが流れている。これは政権交代の成果だろう。有権者は日々の
ニュースの中で一票の重みを感じ取っているはずだ。
▼期日前投票数は前回の2倍
長野市選管に聞くと、きのうまでの期日前投票数は2677で前回のざっと2倍以
上になっているという。素直にとれば投票率は大幅にアップすることになる。
ただ、これがそのまま全体の投票率に反映するかというと難しい。期日前投票
はいずれの選挙でも右肩上がりの傾向があるからだ。これはこの制度が一般に
なじんできたためでもある。期日前投票数は上がっても、全体の投票率はそれ
程上がらない可能性もある。
長野市選管は25日午後11時半には百%の開票を目指したいとしている。 - >>過去の日記を読む
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- ▼追撃コラム No.479 10月19日配信号
- (2009 11/03 01:04)
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● 使い捨てられる毒、田中康夫
政治センスない田中支持者たち
貧乏人の敵となった共産党
民主党政権となって1カ月以上たち、鳩山内閣の体制が整っているが、その中
で田中康夫の名前はすっかり忘れ去られている。
先の総選挙では、公明党の冬柴鉄三氏への刺客として兵庫8句で出馬、めでた
く当選したものの、その後ぱったりマスコミに取り上げられることもなくなっ
た。当選すれば大臣かと一部のマスコミでは書かれたものの、大臣どころか副
大臣、政務官にも取りざたされることすらない。田中康夫は民主党に使い捨て
された状態だ。
民主党政権は着々と陣容を整えているが、実務に徹した顔ぶれで中身のない田
中康夫など、およびでないのがはっきりしてきた。
民主党は急速に勢力を拡大したため、これまで政治にかかわりがなかったよう
な人まで何人も議員になっている。その中で田中康夫は知事経験者として重要
なポストについてもおかしくない。それなのになんの役職、肩書きも与えられ
ないのは田中康夫の評価が民主党の中で低いからにほかならない。
名前も知らないような若手政治家が重要なポストに就いて活躍している中で、
田中康夫はすっかり忘れ去られている。
自民党政権下なら田中康夫の毒も使いようがあるが、民主党が政権をとったい
ま、毒は毒でしかない。使いようがなく、自家中毒さえ起こしかねない邪魔な
存在なのだ。
当選したら大臣─と一部で報道されたのは田中康夫自身がリークしたことだろ
う。田中康夫は長野県知事時代にもこういうことをやっている。田中康夫にコ
ントロールされた、おろかな記者が田中康夫発の情報に踊らされ、架空の大臣
辞令を出してしまったのだ。
こんな田中康夫を信奉する人たちがいまだにいることは驚きだ。政治センスが
なく、ほとんど宗教というしかない。長野県ではこのような人たちは田中信者
とよばれている。
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▼長野市長選
25日投票の長野市長選に田中信者が担ぐ候補が出ている。この方は外資系ホ
テル元日本支社長という経歴だが、ほとんど事情を知らないまま担ぎ出されて
いるようだ。
長野市出身ということになっているが、生家は長野市から遠く離れた旧戸隠村。
05年の合併によって長野市に繰り入れられたものの、へき地といってもいい
ようなところだ。父母はもう亡くなって、妹が旧村内に嫁いでいるだけだとい
う。戸隠に帰ることもほとんどなく、地元の人にも選挙騒ぎのときまで忘れら
れていたような存在だ。
この人がなぜ、いきなり長野市長選に出るようになったとかというと、鷲沢市
長に飽き足らない人たちの私怨のためといってもいい。ご本人はさわやかな語
り口調の好人物に見えるが、それが長野県の県都の市長として適任かというと
首を傾げざるをえない。演説を聞いても「わくわくながの」「子どもたちのた
めに」という言葉を連発するだけで内容らしきものはほとんどない。まるでボ
ランティア活動家のようなのだ。
まず先に、打倒鷲沢があり、それにあわせて人物を物色し、選ばれたのがこの
方ではないだろうか。知名度優先で選ばれたのだろうが、この程度の知名度で
は物足りない。これしか見つからなかったというのが実情だろう。何冊かビジ
ネス書、自己啓発書のたぐいを出しているようだが、活字に弱い田中信者にと
って、それが実際以上に輝いて見えるのだろう。
なんの政治経験もないのは目をつぶるとしよう。だがこれまでの経歴がセレブ
相手のホテル支配人というのはなんとも理解しがたい。ふたりで食事付き一泊
10万円はするという超高級ホテルでセレブに快適なサービスを提供すること
に半生を捧げていた人にワーキングプアの気持ちなどわかるのだろうか。
▼貧乏人の敵となった共産党
さらにわからないのはこれを共産党が裏から支えていることだ。共産党は「貧
乏人の味方、金持ちは敵」と主張していたはずで、宗旨替えでもしたのだろう
か。共産党のボキャブラリーを借りれば、金持ちの召使として骨身を削ってき
たような人を担ぐとはどうにも理解できない。こんなことをしていたら、今後
共産党は、お得意の金持ち批判ができなくなるのではないか。あまり勝ち目の
ない一市長選のために、党の存在意義を危うくするようなことをするのは今後
の共産党のためにもならないのではないだろうか。
これが自民党の天下ならまだわかる。にっくき敵をやっつけるため悪魔とでも
手を組むというのは戦術としてあるだろう。だが今は自民党は政権から離れ大
きく勢力を減らしている。そうまでいきり立つほどの相手ではなくなっている。
時代は変わっているのに、いまだ自民党を過剰に敵視するのは時代錯誤だ。こ
ういうことだから、共産党はダメなのだ。
民主党が市長候補を出さないので、共産党が対立候補を応援するというのなら
名分も立つ。だが、もたつきはしたが民主党は候補を立てている。先の総選挙
では民主党は圧勝したが共産党は議席の増減なしで9のまま。民意は民主党に
あるのは明らかだ。ここは、共産党が一歩引き、候補の一本化をはかるのが戦
略上当然と思えるが、意地になって方針を変えない。
これでは走り出したら止まらない、ダム建設をやめない人たちと同じではない
か。共産党は自らが批判している人たちと同じことをしている。これではダム
建設派を批判できなくなるのではないか。共産党は市政の刷新より、自分の意
地を通すことのほうが大事になっているようだ。
郷土の役に立ちたいと言っていた方なので、それなら同時に行われる市議補選
にまわり、雑巾がけからやるのが身の程にあっていると思うが、そんなことは
まわりの状況がゆるしそうもない。
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- ▼追撃コラム No.478 10月17日配信号
- (2009 11/01 00:36)
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● 長野市長選は、どんぐりの背比べ
カギは民主の応援弁士
戦略なき高野陣営
長野市長選は元県職員の小林計正氏(61)を民主党が押し出す形になったの
で、以前から出馬表明していた現職の鷲沢正一氏(68)と外資系ホテル元日
本支社長の高野登氏(56)の三すくみ状態になった。
三者三様のマイナス点ばかりが目立つ、どんぐりの背比べ選挙なので、有権者
は誰に投票していいのか迷うばかりだ。
小林氏が出馬しなければ、鷲沢氏と高野氏の一騎打ちで高野氏にも勝機がない
ではなかったが、鷲沢批判票が割れることになるので、高野氏はかなり苦しく
なる。
鷲沢氏の選対は先の総選挙で落選した小坂憲次前衆議院議員の選対がそのまま
移行したようなものだ。自民党サイドの見方では総選挙が市長選の前哨戦とも
いえるようだ。前哨戦で負けているのだから意気は上がらないだろうが、失地
回復のために必死で票を掘り起こすことになるのだろうか。
小林氏は出遅れているし、県職員OBということで新味もなくパッとしない。
頼みの綱は民主党中央からくるだろう応援弁士で、これによって当落が決まる
のではないだろか。
ビックネームが来ればその風に乗って票をのばすだろうが、地味な応援だと浮
力がつかない。
北沢俊美防衛相と篠原隆代議士の人脈で弁士はくることになるが、いまのとこ
ろ誰になるかはっきりしない。北沢人脈は羽田孜名誉顧問に連なるものだが、
こちらには中央で活躍中の人は思い浮かばない。
小沢一郎氏とわりと近いようなので、その線で小沢チルドレンかガールズがく
るのかもしれない。小沢氏本人がくる可能性は少ないだろう。小沢氏がくる場
合には事前に秘書が地ならしをすることが多いようだが、いまのところその気
配はない。
篠原氏の線だと河村たかし名古屋市長が浮かぶ。河村市長は以前も長野市に突
然きたことがあった。同じ市長職でもあるし、関心が低い長野市長選を盛り上
げる効果は十分にある。投票率アップは民主党にとって有利だ。小林氏がかす
むかもしれないが、有権者は小林氏にではなく民主党に投票する気持ちなので、
それに乗らない手はない。
閣僚級の応援は、国会の動きや神奈川、静岡の参議院補選とのからみで誰にな
るか直前にならなければわからないようだ。
長野市長選は有権者からみれば、現職でいいのかどうかということであり、批
判票が割れた現在では現職有利というのが従来の見方だろう。だが、この現職
は前回投票率が約37%しかない不人気ぶり。現職の強みなど、ないといって
もいい。そこんところを見誤ると選挙の行方も見間違える。
小林氏は鷲沢批判票を吸収し、民主党支持の浮動票も集めることが予想される。
鷲沢批判票には2種類あって、もともと鷲沢嫌いな無党派層と、保守だが鷲沢
嫌いというのがある。保守の鷲沢票は高野氏にまでは距離がありすぎるが、元
県職員の小林氏なら移行しやすい。小林氏は鷲沢氏と高野氏の中間に位置して
いるので両方の票が集まりやすいといえる。
高野氏はミニ集会をこまめにやっているが、1回30人として百回やっても3
千人だ。人口30万の長野市ではさざ波程度でしかない。長野市中心部で自治
会の役員をやっている人の話でも高野氏の話は聞かないという。
セレブホテルの支社長が市長にというのは話題にはなるが、いくつもの疑問符
が付く。高野氏のバックには共産党が入っている組織がある。民主党の公募に
応じず、その後の誘いにも応じないで、共産党と手を組むのは理解がしにくい。
民主党は先の総選挙で大躍進を遂げている。民意は民主党にある。それに背を
向けて共産党と手を組むにはよっぽど説得力ある理由がなければならないが、
それは見出せない。
民主党といったんは手を組み、当選後意見の食い違いを理由に別れることは政
治の世界にはあることだ。
また、民主党が候補を立てた段階で高野氏の当選見込みは格段に低くなったの
だから、同時に行われる市議補選にまわることだって考えたっていい。これぐ
らいの戦略も考えつかない高野氏のまわりにはロクな人材がいないことになる。
これといった決め手はないまま、民主党の変革ムードに乗って小林氏が有利に
なるのだろうか。投票率が10%でも高くなれば変化は起こる。有権者は先の
総選挙で自分の一票に意外な力があることを実感したはずだ。普通の首長選な
みの60%近くまでいけばどういうことが起こるか想像するのは難しいことで
はないだろう。 - >>過去の日記を読む
