追撃コラム 過去号保存サイト

メルマガ「追撃コラム」(旧田中県政追撃コラム)の過去号保存サイトです。2002年3月からのものがあります。
2006年8月の長野県知事選で田中康夫が落選したことにより、改題。

goo 簡単ホームページにあったものを、同ページのサービス終了にともないデータを移行して2007年08月01日に開設したものです。

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 © 奥秋 昌夫 ペン

tuigeki

ペン元記者がマスコミ批判と改革モードのおもしろ政治家と東京都や長野県関連の地方自治問題について、独自ルートの情報源を元に書いています。

独自取材に基づく一次情報を数多く出していて、マスコミを出し抜くこともしばしば。 最初、田中康夫長野県知事誕生にともない、これを支援するために長野県庁を取材し、ネット上で発信。

しかし、取材して田中康夫は改革を偽装するものであることに気づき、一転批判することに。
マスコミは建前報道に終始して田中康夫の実態を伝えず、長野県庁ではマスコミより評判のコラムとなる。田中知事落選の陰の立役者とも言われる。

田中康夫参議院当選後は、国政ネタから社会時評まで、独自の取材ルートから得た情報を元に書いている。石原都知事、そのまんま東知事などタレント色の強いおもしろ政治家も対象。

最新の日記

  • ▼追撃コラム No.510   12月2日配信号
    (2010 12/30 13:03)
    ●阿部知事のダム建設継続表明の裏側
    ・和田副知事ら側近職員の必死の説得で

    長野県の阿部守一知事が県営浅川ダム(長野市)の建設継続を、意外ともいえ
    るタイミングで11月29日に表明したが、この陰には和田恭良副知事ら側近
    職員の必死の説得があったらしい。

    阿部知事を和田副知事と側近幹部職員4人ほどが囲み、建設継続の発表を強く
    迫ったという。和田副知事は聞き入れられなければ副知事の辞職まで口にした
    という。
    和田副知事と以前一緒に仕事をしたことがある職員は、和田副知事は論理的で
    骨っぽい仕事振りと評する。部下ともとことん議論するが、熟慮のうえ判断し
    たことは簡単には曲げない性格だという。

    阿部知事より年齢は10歳上で東大法学部卒。副知事になったのも阿部知事と
    波長が合うからというより、職員間の人望があるから。阿部知事の兄貴分的立
    場でもある。

    田中県政時代は田中康夫知事に煙たがられ、そのころそういう職員を島送りの
    ように異動させた県の社会福祉事業団西駒郷の所長も経験させられている。

    和田恭良副知事 略歴
    http://www.pref.nagano.jp/governor/wada.htm


    ところで、田中県政時代に一時期田中知事に重用されたが、その後不興を買い
    飛ばされ、メンタルヘルス的長期休職をしていたある職員が阿部知事側近に復
    活している。
    阿部知事に提出する文書は4部コピーし、そのうちの一部はその課長補佐のと
    ころに持っていくように─というお達しが出ているのだという。

    先日その職員に電話をしたことがある。もともとよく知っている職員なので、
    気安く簡単な問い合わせの電話をかけたのだが、不在だったので折り返し電話
    をくれるように頼んでおいたら、しばらくたって本人ではなくその部下から<
    いいつかって、代わりに>電話がかかってきた。本人は忙しいらしいのだが、
    なにも部下にかけさせることはない。どうもそういうところが・・・。
    >>過去の日記を読む
  • ▼追撃コラム No.509   12月1日配信号
    (2010 12/18 12:58)

    ●阿部知事が浅川ダム建設継続表明
    ・田中元知事の脱ダム・回り道の挙句、否定

    田中康夫元知事の「脱ダム宣言」以来、ここ10年近く長野県政を揺るがし続
    けてきた県営浅川ダム(長野市)の建設継続を、田中県政当時に副知事だった
    阿部守一知事が11月29日表明した。
    阿部知事は知事就任以来、十分検討してから結論をくだすとしていたが、11
    月長野県議会一般質問前日というタイミングでの建設継続表明は唐突感は否め
    ない。表明は知事会見の場で行われたが、これは予定になかったもので急遽行
    われたもの。それやこれや考え合わせると議会対策の臭いがする。

    和田恭良副知事をリーダーとする作業チームが約2ヵ月かけてまとめた50ペ
    ージの報告書を受けて─ということになってはいるが、県の担当部局に聞くと、
    この日にこういう発表をする予定にはなっていなかった。27日土曜日に報告
    書ができ上がり、29日に発表しようということになった─というのだが、
    27日に報告書ができたのは以前からのタイムスケジュールには乗っていな
    かったようで、知事が急がせた可能性はある。

    浅川ダムの論点再確認報告書
    http://www.pref.nagano.jp/doboku/kanri/shomu/hokoku.htm

    議会関係者に聞くと、改革・緑新の議員らから知事への突き上げがあったよう
    だ。
    もともと、阿部知事は検討する時間が必要─としていたが、知事になって約4
    ヵ月の間、勉強してはいるようだったが、方向性をうかがわせるような言動は
    努めて抑えていた。途中でそういうことを漏らしてしまうと雑音がでるので黙
    っていたのは理解できるが、長年この問題に取り組んできた議員にしてみれば、
    知事の意向がまったくうかがえず、それが知事との間に冷たい空気を生むもの
    にまでなっていた。

    客観的に見て、いまさら建設中止は難しい。建設継続しかありえないが、その
    決断に時間がかかった。
    議会関係者、県職員に阿部知事のことについて聞くと「決断力」という言葉が
    否定的な意味でよく出てくる。いろんな観点から検討していると時間がかかる
    ことは確かだ。阿部知事は知事になって間がない。このような重大な判断をす
    るには時間が必要なのはわかるが、なんの方向性も議会側にうかがわせもしな
    かったのは、かえってまずい結果にまでなっている。

    予算上のテクニカルな問題のタイムリミットは、来年1月中と見ていた関係者
    は多い。阿部知事もそれを念頭においていたはずで、それを急遽、前倒しした
    ようだ。

    阿部知事は会見の最初の方で、「変更、撤回に足る重大な瑕疵(かし)は見当
    たらなかった」と述べているが、このスタンスで浅川ダムの建設計画を見ると、
    瑕疵など見つからない可能性が高いのは当然ともいえる。かといって、本当に
    浅川ダムが必要かの議論からはじめるのは議論の蒸し返しになり、またまた膨
    大な時間とエネルギーの空費にしかならない。なにより、工事が始まっている
    現実を踏まえればそのようなことはできるはずがない。最初から決まっていた
    狭い選択肢の中から結論を選ぶにしては長くかかったともいえる。

    浅川ダムはザックリ言って、6:4ぐらいで建設GOではないかと思う。造れ
    ば造っただけの効果は若干ある程度だと思う。だが、防災とはそのようなもの
    ではないか。ダムを造ったからといってすべての水害が防げるものでもない。
    ダムは治水対策のひとつで、大きな柱ではあるが、これですべてが解決するも
    のではない。護岸工事や川底の浚渫などいろんな方策を講じて災害に備えるも
    のだ。

    浅川の河川改修は、すでに十数年前から浅川ダムが建設されることを前提に行
    われている。これを今から変更するのは大変なお金がかかる。県の工事関係者
    に聞いてもどれぐらいかかるか予想もできないぐらいだという。川幅を広げ民
    家の立ち退きなども行わなければならなくなる。民家の密集度が高い浅川流域
    でそのようなことをするのは現実的に不可能に近い。ダムをポンとひとつ造っ
    て、それらを解決するのは費用対効果からも効率的で現実的だといえる。
    そのダムの建設費も最初は約2百億円といわれていたが、いま行われている工
    事の落札価格は約50億円だ。ダムの規模が小さくなったことと、建設不況に
    よる競争から県の工事担当者の予想を下回るものとなっている。

    ダム建設反対派の人たちの意見はなにもない平時の時の議論で、なにかあった
    ときの事はあまり考えていないように思える。

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  • ▼追撃コラム No.508   11月22日配信号
    (2010 12/15 11:20)
    ●阿部知事を取り囲む冷めた空気
    ・決断力のなさが原因か?
    ・かつて支持していた議員も「このままだと縁切り」
    ・ダムいらないんじゃないの─という有力者

    8月に長野県知事に当選した阿部守一知事を取り囲む空気が冷えびえとしてい
    る。知事選前後に、阿部氏を支持していた県議たちが阿部知事に冷めた見方を
    しているのだ。

    阿部氏の出馬会見にも同席していたある県議は
    「あの時はほかに(阿部氏を)応援する人がいなかったからねぇ」
    などと言う。
    「最初は前の知事(村井知事)のやったことをひっくり返すようなことはしな
    いというからついていったんだが、このごろのインタビュー聞いてると、ぐら
    つくんだよね。我々はついてけないよね。このままいくと縁を切らしてもらう
    しかない」
    などと驚くようなことをサラリと言う。
    「えっ!そんな状態なんですか?」
    と突っ込むと
    「だって信義の問題だもの。ダム以前の問題」
    という。
    「即決できる問題も先延ばしする。政治センス磨いてもらわないと」
    などと厳しい言葉がポンポン飛び出す。
    でも、お酒飲んだりはしてるんでしょ、と私がフォローにまわっても
    「酒飲んでも問題が進展するわけでもないので飲んでもしょうがないよね」
    と笑いながら言う。

    私がこんな空気に気づいたのは自民党系のある議員との会話から。
    「阿部知事は決断力がなく、なんにしろ資料をだせだせというので評判が悪い。
    資料をだせというのを時間稼ぎにしているのではないか?最初応援していた民
    主党系の議員たちもいまじゃ呆れている」
    というのだ。
    で、その応援していた議員にじかに聞いてみたらまさにそのとおりだった。仄
    聞したことは多少の誇張が入り込むものだが、この場合それがなかった。
    知事になってまだ4ヵ月ほどしか経っていないのにこの空気はなんだ?

    原因は阿部知事の決断力のなさにあるようだ。
    長野県政で一番の課題は浅川ダムの建設問題。ストップするか推進するかが問
    われている。議会の大方は建設推進だ。だが、阿部知事はよく検討するとして
    方向性を見せないまま数ヵ月が経ち、いらいらした議員達の間に不満が溜まっ
    ている。

    ダム問題だけではなく、「信州型事業仕分け」も議員たちのいらいらに拍車を
    かけている。阿部知事は国でやった事業仕分けの行政刷新会議事務局次長でも
    あった。知事選時のマニフェストにも「信州型事業仕分け」をいれている。阿
    部知事にとっては自分のセールスポイントのひとつ。なんとしても実行したい
    のだろう。だが、長野県では田中康夫県政時代にムダは省くだけ省いている。
    仕分ける事業なんかない─というのが多くの県職員、議員の感想だ。
    やるべきダム事業についてはなかなかGOサインを出さず、しなくてもいい
    「事業仕分け」にこだわっている─ように見えるのだろう。

    浅川ダムは造ったほうがいいとも悪いともいえない。造れば造っただけの効用
    はあるが、喫緊にどうしても必要とも思えない。だが、これは平時のなにもな
    い時だからいえることで、もし災害があった時には造らなかった責任を”誰か
    ”が問われることになる。
    責任を問われる可能性のない人が造るなといい、責任のある人は造っておいた
    方がいいと考えている。
    ダムは保険のようなものだ。なにもなければ高い買い物だし、なにかあったと
    きにはあってよかった─というものだ。


    また、最近になって気になる情報が私のところにあった。
    ある有力元経済人が阿部知事に面会を求めて動いている─というのだ。この人
    は最初は田中知事を支持していたが、あまりの田中知事のでたらめぶりに批判
    に転じて、いまは阿部知事の支援者でもある。
    面談するだけならたいした問題ではないのだが、この人が最近になって「ダム
    はいらないんじゃないの?」と仲間うちで話しているらしいのだ。元々自然派
    なのでそういっても不思議はないともいえるのだが、今になってそんなことを
    言う影響は大きい。
    この人がダムのことをよくわかっているのならいいのだが、一面的判断でダム
    について発言するとまたダム騒動がぶり返すことになる。なにしろダム問題は
    必要性や技術論と離れて政治問題化しているからだ。
    長野県議会11月定例会が11月25日から開かれる。
    >>過去の日記を読む